「……」


頬を押さえていた手を下ろして溜め息をつき――


「さぁーて、説明してもらおうか


……お前ら」


四人がいる木に向けて言った。


「「「……!!!?」」」


「……バレてた?」


声を震わせながらアキラは言葉を発する。


「まぁな、どうやって先回りしたか気になるしよ」


「「「「…………」」」」


私達は木の裏から出た。


「アキラとリホは何となく分かるが、ユウマと留宇はどうしたんだよ」


半ばあきれながら訪ねられた。


「悪い」


「刃、ゴメンネ」


ユウマと留宇が謝った事に対し、


「アキラが巻き込んだの」


言い訳をするリホを、


「俺だけのせいにするなよ!」


半分キレていたアキラだったが、


「アキラ、そんなに気になるものだったか?」


「当たり前だ! モテる人が近くにいるからな」


刃の質問にハッキリと答えた。


「たくっ、俺もまだまだだな」


「何がなの」


「四人に気づいたのが小声で女に応援してた所からだ。 さすがに遅過ぎたと思ったよ」


「「「「…………」」」」


これはさすがに黙り込むしかなかった。