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「落ち着いたか?」


「……はい、ありがとうございます」


目を真っ赤にしながらも女の子は笑顔だった。


「星空君はすごいですね」


「何がだ?」


「星空君の言葉で私、目が覚めました。 振られましたけど………」


「?」


「でも、落ち込みません。 私、後悔しない恋ができるように頑張ります!」


「そうか」


刃は小さく笑った。


「私はもう行きます。 ……後、これはお礼です」


――チュッ


「!」


刃の頬にキスをした。


その後、ぺこりと頭を下げて森の外へ走って行った。