満月と怪盗と宝石と


告白をした女の子は顔を赤らめて俯いている。


「…………」


「…………」


「「「「…………」」」」


何、この沈黙。


「刃、何か言えっ! それか返事しろ!!」


「アキラ、静かにして」


「だってよ~、何かたえられねぇもんよ」


「アキラ黙れ」


「刃、なんて言うのかな? その場合、"ゴメン"か"いいよ"か」


ユウマは疑問に思っているらしい。


「俺、"ゴメン"に一票!」


「あたしは"いいよ"に一票」


「私は"その他"に一票」


「「その他ぁ?」」



「どっちでもいいって事」


「「……」」


二人は静かになった。


刃はどう答えるかと、四人は期待していた。


だが、それは一気に崩れ落ちた。