満月と怪盗と宝石と


だけど向き合ったまま女の子はなかなか言い出さなかったから、


「ここまで来て俺に何の用?」


刃が先に言葉を発した。


「刃、そこは待つだろ~?」


「でも、俺は言い出さない女を見てるとイラッとするな」


「仕方ないよ、大事な事だし、ねっ」


「そうね」


アキラから順にユウマ、リホ、私は感想(?)を言った。


刃が言葉を発した後もしばらく無言。


四人は、


「行けー!」


「後少しの勇気だ!」

「がんばれー」


「頑張って!」


自然に女の子を応援していた。











「……す、好きですっ!!」


その数分後女の子はようやく、告白をした。


「やったー!」


「よく頑張った」


「……やっぱり告白か」


「わかっていたとしても、複雑だ」


二人は女の子を褒めて、男子二人は感想を言った。


(四人はずっと小声)