満月と怪盗と宝石と


「……私知らなかったな」


学校の裏側で周りから見れば、森


だけど、実は中へ行けるルートがあってそこから通ると森の中に入れる。


私達が着いた所は広い空間になっていて……


後から分かったんだけど、そこは周りから見られないから"マル秘告白スポット"と言われてたらしい。


「本当にここなのかよ~……」


四人は二人ずつになって木の裏に隠れていた。


「大丈夫よ、センパイから聞いたもの」


「本当かよっ!!」


「疑うの!?」


アキラとリホはお互い睨み合っていた。


「ふ、二人共ケンカしないで」


と言いつつ、私も少し不安だった。


「みんな、静かに。 ……誰か来た」


「「「!!」」」


ユウマの一言で緊張感が走った。


ここに向かっている男女、聞かなくても知っている人物だ。


「ホラッ、あたしの言った通りじゃん」


と、リホは楽しそうに呟いた。


男女、刃と女の子は真ん中あたりに向き合っていた。