「さぁ~て、ななちゃんのお悩みは何?」


カーペットの上に座り留宇さんが問いかけた。


「え、えっーとですね……」


あたしは話した。


今までの感情の事。


そして、刃の事が好きかもしれないということも全部。


「……留宇さんはどう思いますか?」


すると、留宇さんがあたしの肩に手をおいて――


「がんばれ」


と、笑顔だった。


「…………あの」


「話は理解できたわ。 私、できる限りの支えはするね」


「そうですか」


「でも……」


笑顔から困った表情を浮かべる。


「でも?」


表情に気づき、安心感が薄くなってきた。


「刃に関してはあまり心配しなくてもいいよ」


サラリと一言。


「……え?」


意味が分からなかった。