森(星空家)の向かい側に留宇さんの家がある。


[桃倉]と石板に彫っている胸の高さまである門に、スタイリッシュモダンの白い家。


「お、おじゃまします」


「うふふ、そんなに緊張しなくてもいいのに」


そんな事言われるとむしろ緊張感増すんですが……


「私の部屋は二階だよ」


階段を上っていく留宇さんの後を追いかけて階段を上る。


階段を上りきって突き当たりの右側に


【留宇room】


と、看板が吊り下げてある。


――ガチャッ


「どうぞっ♪」


その部屋に入った。

……広っ!!


第一の感想だ。


"桃色"を基準としたシンプル部屋。


留宇さんらしいなと思う。