――――恋――――
「あたし……が?」
「そう! "なな"が"刃"さんにだよっ」
刃…に……!?
「~~~~っ」
その瞬間一気に顔が真っ赤になって、あたしは机に伏せた。
「……なな、真っ赤」
「カッワイー!」
「~~~~~~~っ」
ひやかされても言い返すことができなかった。
体がアツい……
「でも、恋に『興味がない』なながついにかー」
「利子ちゃん、だからあたしは恋が『分からない』だっ……て?」
……いや、待てよ
「なな?」
急に冷静になった。
「あたし、矛盾してない?」
ふと思った疑問だ。
「え? 何が」
「だって、あたし今まで"恋なんて分からない"と思ってたのに急に"恋をした"ってなるのってなんかおかしすぎるなー、て」
「なな……」
利子ちゃんが少し困って頬を掻いていた。
「急にではないと思うよ」
「え?」
ちーちゃんはあたしの手にそっと触れた。


