「――なんだけど、どう思う?」


と二人を見た。


「「…………」」


だが、二人はポカーンとしていた。


「ちーちゃん、利子ちゃん?」


あたしが呼んで二人はハッとした顔になった。


「……なな、確認いい?」


「? 良いけど?」


一体、何?


「刃さんが他の人といた時にモヤモヤしたり、痛んだりしたの?」


「うん」


「じゃあ、刃さんがななの近くにいた時はどうだったの」


「ど、どうって……」


そういえば、刃に肩を抱かれ時恥ずかしいと思ったと同時に……


「……安心した」


正直に答えた。


それを聞いて、


「そっかぁ~、なながついに目覚めたか~……」


「なな、オメデトウ」


利子ちゃんは嘆いていて、ちーちゃんにはなぜだかオメデトウと言われた。


「ねぇ、どうしたの?」


二人の様子がおかしくなったから混乱してしまう。


「ななー、まず、簡潔に言うよ」


利子ちゃんはなんだか嬉しそうだ。


「……何?」


「それは………


    "恋"


だよっ!」


ニヒッと利子ちゃんは笑った。