「「「……」」」


しばしの無言。


「……本当なの?」


だが、それを破ったのは……


「本当でございますわよ、利子さん」


「本当に本当の?」


「そうですわ」


「本当に本当の本当??」


「しつこいですわ!」


「ご…ごめんね」


り…利子ちゃん沈んでる!!


「ふふん、まぁあなた方みたいな庶民には絶対に届かないものですわね」


「「「……」」」


たった今、溝口嬢があたしらの元へ来た理由が分かった。


……ただ単に自慢しに来たのだ


その証拠に溝口嬢は怪盗ソウドから届いた予告状をヒラヒラしながら笑っている。


「さぁ~て、私はここに用がありませんのでそろそろおいとましますわ。 では」


「オホホホホッ」と、高笑いをしながら自分の席へ戻った行った。


あたしらはというと、


「選ばれなかったダイヤになればいいのに」


「そうね、あたしもそう思う」


「……」


と、一人は呟き、また一人は肯定し、そのまた一人は呆然としていた。