「行ってきまーす」


いつもの時間帯に学校へ行く。


玄関を開けると、そこに留宇さんが立っていた。


「おはよう、ななちゃん」


可愛らしい笑顔で挨拶をしてくれた。


「おはようございます。 刃なら……」


「違うわよ。 ななちゃんに用があるの」


「え? あたしにですか?」


「うん。 良かったら途中までだけど一緒にいかない?」


「……?」


「紅葉ヶ丘中学生って私の通う高校のだいたい近くまで通るんだ。 それと、ななちゃんと話したいなーと思って」


「……行きます」


「良かった!」


あたしはそこから、留宇さんと話をしながら学校へ向かった。