――カランカランッ
俺と留宇が入ったのは商店街の入口の近くに立っている喫茶店。
カフェ・クローバー
行き着けの店だ。
「いらっしゃい」
この店のマスター、奏さんがいる。
「刃クン、留宇チャン久しぶりだね。 いつもの席空いてるよ」
「「ありがとうございます」」
一番奥の四人用の席に向かい合って座る。
「いつものでいいかな?」
「はい」
奏さんがカウンターの奥に行った後……
「で、この頃どう?」
「どうって、まあまあかな」
話の内容は怪盗の事だ。
ちなみに怪盗ソウドの正体を知っているが、母さんと留宇と、
「はい、いつものね」
奏さんの三人だ。


