〈留宇side〉
はじめして、桃倉留宇です。
私は今桜坂女学院の教室にいます。
今日は六時間授業だから、この後刃に買い物に付き合ってもらおう思ってメールを送ったばかり。
「あれ? 留宇さんは帰らないんですか?」
後ろから声をかけられた。
「あ、姫香ちゃん。 あれ小百合ちゃんは?」
「サユちゃんは用事があるから……」
「そうなんだ」
珍しいなー、二人一緒じゃなくて。
ま、仕方ないよね。
「ひーめっ」
「わっ、サユちゃん! びっくりした」
「えへへ~」
「おかえり、小百合ちゃん」
「ただいま、留宇。 さっき先生に進路の事で捕まっちゃった~」
あ、だからか。
小百合ちゃんは姫香ちゃんに抱きついている。
私の友だちである姫香ちゃんと小百合ちゃん。
姫香ちゃんは小柄でセミロングの髪を巻いていて名前のとおりお姫様のような女の子。
小百合ちゃんはモデル体型でさらさらの長い黒髪を腰あたりまで伸ばしている私とってはお姉さん的存在だ。
二人はよく他校の人から告白されるけど全部断っている。
理想の相手がいないからではない。
実は、この二人は付き合っているのだ。
……百合っていうのかな?
はじめして、桃倉留宇です。
私は今桜坂女学院の教室にいます。
今日は六時間授業だから、この後刃に買い物に付き合ってもらおう思ってメールを送ったばかり。
「あれ? 留宇さんは帰らないんですか?」
後ろから声をかけられた。
「あ、姫香ちゃん。 あれ小百合ちゃんは?」
「サユちゃんは用事があるから……」
「そうなんだ」
珍しいなー、二人一緒じゃなくて。
ま、仕方ないよね。
「ひーめっ」
「わっ、サユちゃん! びっくりした」
「えへへ~」
「おかえり、小百合ちゃん」
「ただいま、留宇。 さっき先生に進路の事で捕まっちゃった~」
あ、だからか。
小百合ちゃんは姫香ちゃんに抱きついている。
私の友だちである姫香ちゃんと小百合ちゃん。
姫香ちゃんは小柄でセミロングの髪を巻いていて名前のとおりお姫様のような女の子。
小百合ちゃんはモデル体型でさらさらの長い黒髪を腰あたりまで伸ばしている私とってはお姉さん的存在だ。
二人はよく他校の人から告白されるけど全部断っている。
理想の相手がいないからではない。
実は、この二人は付き合っているのだ。
……百合っていうのかな?