「ねぇ、今日の夜刃の家に言っていい?」


「なんでだ?」


「"ななちゃん"っていう子に会いたいと思って」


ななちゃんってあたしの事か!?


しかも、なぜあたしの名をっ??


「……別にいいけど、わざわざ家に行かなくてもここで会えるぞ」


「えっ?」


「……隠れてないで出てきたらどうだ?


……なな」


「……!!」


何でわかったの!!?


「気づかれてないと思ったか? 俺はななが曲がろうとしていた所を見ていたぞ」


「……」


バレてたか。


あたしは刃と桜坂女学院の女の子の前まで歩いた。


「刃、観察力すごいね」


「いや、すごくわかりやすかった」


「えぇ~…」