「きりーつ、礼!」
日直の挨拶が終わり、放課後がきた。
クラスメートたちは帰ったり、話をしている。
「なな! お話しよう!」
「利子ちゃん、ちーちゃん!」
二人は小学校からの友だち。
利子ちゃんはサバサバした性格で、長めの髪をポニーテールで、ちーちゃんこと知子ちゃんは少しおっとりした性格で、下でツインテールにしている。
その二人はプリントの山を見て、
「なな、わからない所あったら聞いて!」
「授業、かなり進んでいるから、一人で無理しないでね」
と、言ってくれた。
「わー、ありがとう」
「いーよ、気にすんな!」
「それに、ごめんね。電話しなくて」
「ううん、ななが今学校来てくれたからそれでいいよ」
「……うん」
二人が友だちで本当に良かった。
「あのさ、ななは今一人暮らししてるの?」
「え、あたしは他の家住んでいるんだ」
「誰かと一緒なの?」
「うん」
あたしは休んでいた間のことを話二人に話した。
怪盗ソウドの事はあえてはなさなかった。
初めは、興味ありげな表情をしてたがしだいに、歪み……
「「はあああああっ!!?」」
驚きと困惑が混ざった声を出した。


