「おい、起きろっ!!」
「ゔー…」
もう、朝……?
時計を見ようとしたがぼやけてよく見えない。
「おい、学校行くんだろ?」
がっこう……?
学校……
……!!!
「あっ!!」
慌てて起き上がる。
「刃おはよう!」
「あぁ、おはよう」
そこには、榎本第一の制服を着ている刃の姿が――
「カッコイー……!?」
「お前、寝ぼけるのもいい加減にしろよ」
「ひ、ひだいっひだいっっ!!」
グニーっと頬を強くつねられた。
「これで目、覚めただろ?」
「は…はい」
「じゃあ、さっさと準備しろ。朝食作ったから!」
そう言って刃は部屋から出て行った。
「……痛い」
あたしはつねられた方の頬をさすりながら呟いた。