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「さてと、俺はそろそろ帰るな」
「え……」
……もう会えなくなるの?
何かやだな……
自然にそう思うようになっていた。
「……約束する?」
「へ?」
突然の言葉に驚いた。
「これからの満月の夜にここで会おう?」
そう言って、小指を出した。
「……いいの?」
「あぁ、だって俺が帰るって言ったらなな寂しそうな顔してた」
「!? し、してないよっ!」
「ははっ、それにななと話するのすっげー面白いから、また話たいなーって思って……ダメかな?」
「い、いいよ! 約束しよう!」
小指を繋いで指切りをした。
月光の中で笑顔で笑う怪盗ソウドはやけに輝いて見えた。


