着いた場所はある屋敷


その屋敷は研究所の通路が繋がっている。


今回狙うは青く光るダイヤ。


窓の近くでじっと潜めてタイミングの見計らうが……


「警部、こちらは今日から配属された警部補の――……」


「富澤真琴(トミザワマコト)です」


……は?


今日に限って新米刑事かよ!


どういう奴かなーって思って見てみたが、


「……女みてぇーだ」


黒の長髪を一つにして上で止めていて、少し垂れ下がった目に長いまつげがついている。


「こりゃあ、ずいぶん威勢のある刑事さんだね」


この屋敷の主が現れた。


小太りで宝石が散りばめられた服を着ている。


「橘殿」


「絶対ダイヤを怪盗ソウドから守ってよ?」

「はっ」


「あ、それとこの鍵は君に託そう」


懐から鍵を取り出し富澤真琴の手に乗せた。


「え、しかし……」


「よろしくね」


「はっ、はい」












――さてと、いきますか


そこから飛び降り向かう先は、研究所の入り口。