そういえば、今宵は満月だ。 そろそろ準備しないとなー 部屋の窓を開け、そこから外へ出る。 向かうは森の中の奥にある小さい小屋。 そこは満月の夜だけに必要なところ―― つまり"怪盗ソウド"となるのだ。 白を統一とした衣装に着替え、モノクルをはめ、最後に帽子をかぶる。 「……よしっ」 怪盗ソウドは夜の町を飛び出した。 「今度こそ見つけてやる」 俺は夜の町を駆け飛び回った。