〈ななside〉

「……――これで話は終わりだ」


そう言うと、刃は立ち上がりあたしを立たせた。


あたしの手をその上から刃が重ねる。


「待っててくれないか?」


「……え?」


「今回は残念ながら当たりではなかった。 残り三つ…それが見つかるまで待ってほしい」


「うん」


「それともう一つ言いたい事がある。

















ななが好きだ」


「……え?」


一次思考が停止。


"好き"?


刃が誰を?


"なな"を。


ななって?


あたし、だ。


思考、再開。


!!


一気に熱が顔に集中した。


真っ赤になっていると思う。


いや、確実に。