満月と怪盗と宝石と


――その夜


あたしはなかなか眠ることができず今家の周辺の森の中を歩いている。


今考えているのは、刃の様子が変わったこと。


荷物整理をしてる途中で、刃に「夕飯食わないか?」と聞かれたのを承諾し、キッチンに向かった。


初めは森の中だから、古くからある家だとイメージしていた。


だが、実際は洋風で森の中にあるのが少し不釣り合いだったが……


キッチンに向かい、まず、見たのはおいそうなフレンチと言える夕飯だった。


あ然としているあたしを見て、刃は「こんなの普通だろ?」ど言った。


「いただきます」


と言って一口食べる……


「! おいしいっ!!」


「ん、良かった」


ふっ、と笑った。


「……?」


……誰かに似ている?


美恵子さん……?


いや、親子だから当たり前か。


じゃなくて、数日前にあった――


「……一つ聞いて良い?」


「ん?」


「……最近会ったことある?」


一瞬、刃の箸の動きが止まった。


「……いや、俺は初めて会ったけど」


「そ、そうだよねー。 ごめん、変な話して」


「別にいいけど」


この後、お互い無言になってしまった。


その後は後片付けをして、部屋に戻った。


そして、今に至るわけなんだけど……