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「ここ使って」


案内された部屋の中にダンボールが積み重ねられていた。


「この後は一人でできるか?」


「はい、大丈夫です」


「そうか。じゃあ何かあったら俺に聞いて?隣の部屋にいるから」


「あ、ありがとうございます」


「……それと敬語いらないから。俺の事呼び捨てでいいから」


そう言い、部屋から出て行った。


「……」


前の部屋より狭いけど今いる部屋の方が落ち着く。


「ふー」


一呼吸置いてから荷物整理を始めた。


……あ、美恵子さんに電話しなきゃ。


今さらだが思い出した。


まぁ、今夜…刃に電話の場所を聞こう。


あ、後学校までの距離も聞かなきゃなー。


頭の中で今後の予定を考えていた。