満月と怪盗と宝石と


「……はぁ」


約束の夜になった。


もうそろそろで怪盗ソウド、刃がくる。


『あたし、刃に思いを伝えます』


と言ったのはいいが分からない。


今まで告白をされた事はない。


悲しい事だが……


いや、するのは初めてなんだけどね。


「んー……」


どうすれば通じる?


"好きだ"と言えばいいのかな。


でも、ストレート過ぎるかも。


理由付けたほうが……


長々しくなりそうで……


……あぁ!


分からないっ!!


――ガサッ


「なな」


「!」


まさかのこのタイミングで!?


背がピンッとのびた。


――ジリッ


しかもだんだんと近づいてくるっ。


「……」


どうしよう、振り向く事ができない。


「……なんで背を向けてんだ?」


「そ、それは……」


告白の準備が整って無いからです、とは言えない!


「悪いが、振り向いてくれねぇか?」


「む、無理ですっ!」

……あ。


否定の言葉の言ってしまった。