「――……っ」
いや、そんなハズがない。
他に理由があるはずだ。
「……」
……ない。
留宇が言っていた意味が分かったかもしれない。
単純に俺は"恋"に関わらないようにしようとしたんだ。
証拠に今まで告白される事はあったがその逆はなかった。
だから、わからない。
感情が目覚めた時にどうすればいいのか。
俺は臆病者だ。
もし…の事ですぐに一歩も進めなくなってしまう。
このままはいけない。
だから、俺は変わるために……
進んでやろうではないか。
「……ふっ」
吹っ切れたのか、スッキリした気分だ。
俺は小さく笑い公園から去った。