あれこれ考えている間に目的地についた。


「……ん?」


何かがおかしい。


星空家に向かっているはずの地図。


だが、星空家と示された場所には森がある。


……森の奥に星空家はあるってことなの?


疑問が確信に変わった。


……入っていいのかな?


と、考えていた時………


「あんたが"数田なな"か?」


「へ?」


名前を呼ばれて、あたしは声のした方を振り向く。


そこには一人の青年が立っていた。