〈ななside〉

「カイルは覚えるのが早くて、その後日本語がだんだんと上手くなっていったの」


それでー、と話し続けている。


……美恵子さん、幸せそうだなぁ


美恵子さんいい人だものカイルさんが惹かれる意味も分かるかなぁ。


でも、


「美恵子さんってどうプロポーズされたんですか?」


気がつけば数時間が経っていた。


たぶん終わりには夜までかかりそうだ。


あたしが完結に導かせないと……


「えぇ…まだ終わってないのよ?」


ぷーっと頬を膨らます美恵子さん。


「……わかったわ。 周りから見れば普通だと思うんだけどね……」


美恵子さんは語り始める。














「――て事何だけどどうだった?」


――パチパチッ


美恵子さんの話は感動しました。