ななの姿が見えなくなったあと、おばあちゃんは美恵子さんに聞いた。
「……美恵子ちゃん、本当に大丈夫かい?」
「はい。梨緒との約束ですから」
「けどね、美恵子ちゃんは仕事のことがあるでしょう? それに『年上の子』って言っても……」
「安心して下さい」
美恵子さんはおばあちゃんに向き合って………
「あの子は、人を思いやる事ができるんですよ。だから、ななちゃんのこともきっと大丈夫です」
「……じゃあ、美恵子ちゃんの言葉に甘えさせてもらうわね」
「任せて下さい」
おばあちゃんと美恵子の会話の意味を知るのは次の日となる。