"小屋"があったのだ。
こぢんまりとした"小屋"がひっそりと建てられていた。
ニャン
ルナがドアの隙間から中へ入っていった。
「!?」
仮に誰かが住んでいたとすれば不法侵入となるわけだが……
猫はどうだろうか?
だがルナが入ったきり何も起こらないのだ。
「……?」
もしかして留守、なのか?
不思議に思いあたしは小屋に近づく。
そしてドアノブの握りしめゆっくりと手首をひねり、
――カチャ
鍵をかけていないのか簡単に開ける事ができた。
「! お…おじゃましまーす……」
ゆっくりと中に入った。
小屋の中は机とクローゼットしかなくそれで場所を取っているので"住む"というより"留まる"場といえばいいのかもしれない。
まず机の上に目がいった。
正確にはその上には写真立ての中に……
あたしはそれを見て驚愕する。


