とは言っても優先すべきはまず昼食だ。


――ぐつぐつぐつ


なのであたしは今麺を茹でている。


そうめんは実に簡単だ。


お好みの硬さまで煮込んで水で冷やすだけだもの。


「ふっふふーん♪」


あたしは鼻歌を歌いながら待つ。


ニャー


「ふふー♪」


ニャー


「ふー……♪」


ニャー


「……」


ニャー


「はいはい、今用意しますよー」


棚の中から猫缶を取り出して、中身を皿にのせる。


「どうぞ召し上がれー」


ニャー


ルナは食べ始めた。


尻尾がパタパタと動いている。


嬉しそうだ。


……。


背後が無防備ですぞルナさん。


……これは、イケる!


「……」


少しずつルナに近づいた。


気配を消して少しずつ……


――バッ


ミャッ


「やったぁー!!」


ルナに触る事ができた。


しかも抱き上げる事も!


ムギュ~


嬉しさのあまり抱きしめる。


ニャア


ルナは離れようともがくが、


「~~♪」


気にせずに頬ずりをした。