「……ふうっ」
あたしは一息つく。
全てではないがだいたい終わらす事ができた。
「……お腹すいたなー」
時計を見ると正午過ぎだ。
あたしは部屋を出て向かうはキッチンへ。
ニャー
廊下を歩くとちょうど刃の部屋の前でルナがくるくる回っていた。
ちなみに刃はまだ帰って来てない。
「腹ペコかールナー?」
あたしはしゃがんで手を伸ばす。
ニャン
ルナはキッチンの方へ逃げ出した。
……このやろうっ!
いい加減あたしにも懐いて欲しい。
名付け親はあたしなのに、餌をあげてるのもあたしなのに……
それなのにいまだに逃げられる、すぐに食べてくれない。
刃だとそこらへんは逆だ。
正直、悔しい。
「……こうなったらあたしから触ってやる!」
引っかかれても気にするもんか。
あたしはそう決意した。


