俺はななの頭に手を乗せて撫でた。 「え?」 驚いて目を見開いているななを気にせずに強く撫でてみる。 「!」 もう少し強く撫でてみる。 「……ちょっ」 更に強く撫でてみる。 「ちょっと!」 ……はぁ。 「……わからん」 そこで俺は撫でるのを止め、歩き始めた。 「わからんって何? それより髪ボサボサなんですけど!」 ななが髪を整えながら文句を言ってくるが俺はあえて知らん振りをした。