〈刃side〉
学校からでた後も俺は走っていた。
とはいってもななが通う中学校のルートなんか知らない。
走りながら留宇に電話する。
留宇に家から二人が分かれる所までの道のりを教えてくれた。
「もう少しか?」
『うん。 後一つの曲がり角を曲がればななちゃんといつも分かれる所に着くから』
「分かった。 じゃななと会ったら電話するな」
そう言って電話を切った。
曲がり角を曲がり数メートル先にいる二人を見つけた。
ななと……
「!?」
黒ずくめの人がニヤニヤしながらななの背後に近づいていた。
ヤバくねぇか!?
「な……!」
俺は叫ぼうとして、止めた。
――ダンッ
「……」
気づいたら俺は隠れていた。
……何だったんだ今の。
ななが黒ずくめの人の腕をつかみ、投げ飛ばしたのだ。
もう一度確認するため角から覗いた。
学校からでた後も俺は走っていた。
とはいってもななが通う中学校のルートなんか知らない。
走りながら留宇に電話する。
留宇に家から二人が分かれる所までの道のりを教えてくれた。
「もう少しか?」
『うん。 後一つの曲がり角を曲がればななちゃんといつも分かれる所に着くから』
「分かった。 じゃななと会ったら電話するな」
そう言って電話を切った。
曲がり角を曲がり数メートル先にいる二人を見つけた。
ななと……
「!?」
黒ずくめの人がニヤニヤしながらななの背後に近づいていた。
ヤバくねぇか!?
「な……!」
俺は叫ぼうとして、止めた。
――ダンッ
「……」
気づいたら俺は隠れていた。
……何だったんだ今の。
ななが黒ずくめの人の腕をつかみ、投げ飛ばしたのだ。
もう一度確認するため角から覗いた。


