~♪~♪


留宇からだ


〔特に欲しい物は無いよ。 ゴメンね心配かけて……〕


「そうか。 ……ん?」


そのメールには続きがあった。


〔私の事よりななちゃんが心配……
迎えに行って上げて?〕


……。


「刃、どうしたー?」


席を立った俺を見てアキラは言った。


「帰る」


「なんでだよ。 留宇さんの迎えに行かなくていいんじゃないのか?」


「……猫のエサを買いに行く」


ハッタリだがウソではない。


それを聞いたアキラは目を輝かせ、


「猫ぉ!? 刃猫飼ってたのか!!」


食いついた。


「昨日からな」


「なぁ、猫の写メ見せて?」


目をキラキラさせながらねだってくる。


この猫好きめ


「……明日な」


「おうっ! 楽しみにしているぞ!!」


手を振りながら大声で言うアキラを背に俺をは教室を出る。


そして走り出した。


なんでだろうか、


留宇からのメールを見てから嫌な予感がするのだ。