「そういえば、迎えに行かなくていいのか!?」
俺のケータイ画面を横から覗き見していたがすぐハッと気付いた様子でアキラは言う。
「誰を?」
「刃がメールを送ろうとしている相手だよ!」
「必要ない」
「ひでーよ、留宇さん可愛いんだから、変質者がほっとかねーぞ!!」
このままいくとマジギレしそうな勢いだ。
「今日は留宇は学校休んでる。 だから迎えに行く必要は無い」
ったく、人の話は最後まで聞けよ……
「そ…そうなのか?」
「あぁ」
「なんだぁ……」
アキラはイスに深く座り込む。
「留宇さん、体調不良で休んだのか?」
「…………あぁ」
実は、留宇は喘息で今朝方発作を起こし休んだ。
この頃は安定していたのに……
大丈夫か?


