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「あー……、疲れた」
あの後の勝負はあたしが勝ちました。
それなのにあたしの気持ちは晴れ晴れとしなかった。
「んー……」
でも、鹿野前より強くなったかな?
いつもはつかまれたらすぐに技をかける事ができたのに……
「いや、あたしの体がなまったんだ」
このうち、鹿野に負けてしまうのでは?
イヤイヤイヤッ
……と頭の中ずっとで格闘している。
「とにかく、今の状況がなー……」
刃の事、ルナの事、
そして昨日の事……
「はぁ……」
悩む事が多くなったなと思う。
一瞬だが気を抜いてしまった時。
――グッ
「!?」
背後から腕を掴まれ――……


