「……それは置いといて、ホラッ」


「おっ、と」


怪盗ソウドが投げた物をキャッチする。


「おぉー……」


かざすと、緑から赤紫へと変わる。


「ななにあってから最近調子いいんだよね」


「……あたしのおかげ?」


「そうかもな」


楽しそうに笑った。


その後の話は驚きばかりだった。


「ねぇ、質問いい?」


「どうぞ」


「ソウドはダイヤを七つ全て見つけた後はどうするの?」


一ヶ月前からずっと気になっていた。


どうせ、ヒミツと言うんだろうと思っていた。


だが、


「怪盗は辞めるかもね」


と答えたのだ。


「え……」


「俺はコレを盗むために怪盗になったし、目的を果たしたらこれ以上怪盗をやる必要は無いしね!」


「……そうなんだ」


質問しておいてなぜ落ち込むんだ?


「でも、勝手にいなくなったりはしないから安心しろよ」


「……そう」


そう言われても、あたしの心は複雑は気持ちにままだった。