「イテテ……キカイ、お前やるようになったな」
頭をさすりながらキカイに近づく。
「おう! 鍵は警察署にあるからなー」
あとは連れて行くだけよ、と付け足した。
「ま、そのネーミングセンスはどうかと思うけどな」
「……」
キカイは黙った。
――ゴトッ
「「……」」
何だ……今の?
怪盗ソウドを見た。
なんと、外へ逃げ出したではないか。
「おいっ、なんでだ!?」
「………」
キカイはただ呆然としている。
しかし、問題は何かが落ちたのだ。
怪盗ソウドの何かが。
確認しようと、下を見る。
そこには……
"左手"があった。


