あたしが憎み続けた翔二って 結構情けないやつだったのか・・・。 ナイフぐらいで腰抜かすなっつーの。 「姫琉が特殊なんだと思うぞ。」 「声に出てました?」 「うん。」 「しかし、我が弟ながら この後始末はどうする気だ?」 「適当にしとく・・・。」 「あ、言い忘れてたけど。」 私がこの程度で済ますとでも? 「キルちゃん、ごめん。 お姉さんのこととか今までの事。」 「姫琉、俺からも頼む。 こいつは弥生を殺した。 俺も許すわけじゃないけど、俺も同罪なんだ。 勘弁してやってくれないか。」