「わっっ」 ―カタンッ その声にびっくりしたのか 江利はお弁当の蓋を落とした 「ちょっと、ユイ!びっくりさせないでよ~」 まったく、もう!という江利は小言を言っていた ユイはというと窓から身を乗り出し グラウンドを見ていた 「シン先輩~♡」 「ユイ、どうしたの?」 私も気になりユイの隣りへ行き 下のグラウンドに目を落とす すると、校庭で男子が サッカーをしているのが見えた