人の着る衣服が和装から洋装に変わったのも好都合だった。



 おかげで足の全貌を捉えることが出来た。

 殊、ある時期から若い女の間で流行したミニスカートは有難かった。


 なるほど足は根元から裂けていると分かったし、滑らかな肌も参考になった。




 あまりに観察しすぎたせいか、鱗を呑んだ直後、私は元々足があったと錯覚した。



 そうして月日は流れて行った。