「それじゃ、また。」



数分後憐がそう言って部屋を出て行った。




また、ということはまた来るということかな。嫌だなあー…、なんて思いながら一応そのときのための防御策を考える。







憐は私のことを本当に愛しているのだろう、昨日の腕には気付けば包帯が巻かれていた。







あー、なんでこうなっちゃうかなー。本当なら今頃青春LIFEを愛香やクラスの皆と送ってたはずなのに…。






想像すると次第に涙が出てきた。





「憐のばかっ……」




私のすすり泣く音だけが部屋に響く。