「ガツンッッ…。」






リビング辺りから聞こえてくる物音と、叫び声や喘ぎ声があの異常な世界を映し出した。







そうだ、私逃げなくっちゃ…憐から逃…



「憐ッ、苦しいッッ…。」







気づけば私は憐の胸の中で呼吸をするのがやっとなくらい強く抱きしめられていた。








「優希好きだよ、この世界の誰よりもお前のことが好きだ。」








そう言ってさらに強く抱きしめる憐。








「分かったから…痛いよ…。」





なぜこの状況でいきなり抱きしめてきたのか少し気がかりだったけれど、そんなこと呑気に考えてる暇もないほど憐はどんどんと体に力を入れた。






「憐っ…苦し…っ…離しっ…」






「優希好きだ、なんで俺を避ける?こんなに俺はお前のこと思ってるじゃないか。」







そして、急に体が楽になったと思えば、今度は憐が無理矢理キスをし始めた。




舌を出して私の口に入れようとしてくるから私は守るので必死。

そんなことが数分続き結局私は唇の力を少し緩めてしまったその隙に憐に舌を入れられてしまった。