じーっと此方を見つめる男性の視線が用にいやらしく私も凪沙さんのようにそっぽを向いた。








「綺麗だな・・・。」








「そうだろ、父さん。俺の大切なモノなんだ。」









そんな遣り取りが、憐と男性との間で数分間行われた。話を聞く限り、憐の隣にいる男性は憐のお父さんということが分かった。








モノ…か…。




モノ、憐達の間では私と凪沙さんは物なんだろうか。道具として見られているのだろうか。だとしたら、何を言っても無駄ではないんだろうか・・・。