─激愛─

「じゃ、またくるね。」







彼はそう言ってドアに手を掛け、去り際に「またね。」と上機嫌そうに言い部屋を出て行った。








と、思いきや部屋に髪の長い女の人が入れ違いに入ってきたのだ。








よくみると、髪の隙間に赤く染みの入った首輪がつけられている。









「あの…。」









首輪からして、彼女もきっと私と同じ立場のだろうと思い話しかけてみるけれども彼女は俯いて部屋の隅のほうへと行き座ってしまった。