─激愛─

「ん、どうかした?中入りなよ。」







憐は歪んだ笑顔で…、頬には赤い液体がべっとりと付着していた。







それを見た瞬間全身の力が抜けて…握っていた包丁を落としてしまった。







でも運のいいことに憐は私に背を向けて靴を揃えていたから気づかなかったようだ。







「う、うん…。」








憐が振り向く前に咄嗟に落とした包丁を鞄の奥に入れて仕方なく案内されたとおりに部屋に入った。








だけど、どこからか生臭い…生肉のような…そんな匂いがして反射的に口を押さえて辺りを見回してみた。








だけど部屋を見渡す限りはなんにも変わったところもなくって普通の部屋。








──────じゃあ、この生臭さはなんなんだろう…?








と少し疑問に思いながらも私は憐に案内された黒いカーペットが敷いてあるところに座った。