「ブルルル...」









相変わらず私を乗せた車は進んでいる。









「はぁ…」









ため息を漏らしながらなにか脱出する策はないかと考える。









ふいに、今日の朝憐とのメールの遣り取りを思い出して…───。









…そうだ、ポケット!!