---次の日


全然、寝れなかった。
鏡で自分の顔を見てみると、目の下にクマが。


「あぁ~。やってしまった」



落ち込みながら学校へ到着。
教室に入ると、なぜか神谷くんが私の席に座ってる。



「あの、どいてくれません?」



幸い女子が周りにいなかったから、声をかけることができた。



「・・・やだ」



「やだじゃなくて・・・」



「キスしてくれたらどいてあげる」



あの・・・。
あなたはキス魔ですか??
というか、教室でできるわけないでしょ!!



「いやです」


「・・・・」



無言になった神谷くん。
当の本人は口をプクーっとふくらませている。
そんなことしたって、かわいくなんか・・・かわいくなんか・・・



「やっぱかわいい!!」



気づけば大声でそんなことを言っていた。
当然みんな私に注目している。