あの事件(?なのかな?)2週間がたった。


今は屋上で玲ちゃんと遥と、あと、浜岡君と井口君と竜我くんの6人で、お弁当を食べている。


「てか、なんであんた達がいんの」

そう言って玲ちゃんが竜我君たちを睨む。

「えー、いいじゃん。大勢で食べた方がおいしいしね。」

そう言って微笑む浜岡君。

微笑んだ浜岡君は女の子よりも断然かわいくて。嫌になってしまう。ほんと、不公平だよね。世の中って。


そんな事を考えながら黙々とご飯を食べる。

「ひよりちゃんの食べてるところちょーかわいいね。リスっぽい」

井口君がわたしを見て言う。

「ほんとにー」

浜岡君がそう言って私の頭を撫でようとした。


その手に、その大きさにわたしの記憶が暴れだした。


この手は危険よ。

頭の中で赤信号が光る。

「いやっ!!」


わたしは反射的に浜岡君の手を払い退けていた。