「もういい、馬鹿が!!」 「馬鹿は雫でしょう?」 「あーもう、うっせーな!!」 雫は半ばやけくそになりながら 話を切り上げた。 だって馬鹿に馬鹿って言われたくない。 … その前に、これからどうしよう。 帰りたくないって言うか 帰ろうとも全く思わない。 近くの公園で野宿とかになりそう。 「家まで送ってやるよ」 優しいんだろうけど、それは困る。 かなり困ってしまうわ。