「君が哀川さん?」 誰、この人。 私に声をかけてきた人は初めて見る顔で 私より背が高くて顔も整っていた。 … が、髪の毛は金髪と言うどこからどう見ても 不良に入るタイプの人だと分かる。 「そうだけど。アンタ誰?」 「宮杉」 みやすぎ? 名前を聞いてから黒板を見ると 教卓の前辺りの一番前に 宮杉 と書かれていた。 … 一番前なんて最悪ね。 私も人の事は言えないけど教卓の前よりか 窓側の方がよっぽどマシだと思った。